今月の臨床 子宮頸癌の治療─現状と展望
HPVワクチンの展望
川名 敬
1
,
武谷 雄二
1
1東京大学医学部産科婦人科
pp.837-841
発行日 2007年6月10日
Published Date 2007/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101400
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はじめに
ヒトパピローマウイルス(以下,HPV)が子宮頸癌の発がんに深く関与していることがわかって以来,この四半世紀の間HPVワクチンの研究が精力的に行われてきた.そして最近になって,ようやく初のHPVワクチンが製剤化され,昨年欧米で認可され,本邦への導入も間近となっている.しかし,現行のHPVワクチンはまだ多くの課題を抱えており,製剤化されたとはいえ,まだ第一歩を踏み出したばかりである.本稿では,現状のHPVワクチンの課題を挙げ,本邦における活用法と今後の展望を考えたい.
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