連載 病院めぐり
常滑市民病院
伊藤 博則
1
1常滑市民病院
pp.187
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101127
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常滑市民病院は,昭和34年,常滑焼で有名な愛知県常滑市に,一般病棟132床,結核病棟56床の計188床で開院しました.しかし,その4か月後に伊勢湾台風に見舞われ大きな被害を受けました.以後増改築を繰り返し,現在では19診療科,300床となっています.当時この地区特有の煤煙を避けるために海岸地区に建設されたため,南向きの病室からは伊勢湾が一望でき,海の見える手術室も存在していました.そして,その病院前ののどかな風景も常滑沖に平成17年2月に開港した中部国際空港の埋め立てのため,カモメが飛びかう海から今では旅客機が飛びかう空港島(前島)へと変わりました.空港から一番近い病院のため機内で調子の悪くなった患者さんなどが時々運ばれてくるので,特に当直医の負担が重くなっています.
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