連載 Estrogen Series 68
ホルモン療法は血栓を増加させるか?
矢沢 珪二郎
1
1ハワイ大学
pp.916
発行日 2006年6月10日
Published Date 2006/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100738
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エストロゲンまたはエストロゲン+プロゲステロンによるホルモン療法(hormone therapy : HT)は過去には冠動脈疾患の予防として使用されていた時期があった.しかし,エストロゲンの使用は,肝臓による諸種の血液凝固蛋白の産生を増加させ,その結果,血栓の発生が増加することが知られている.
ここにご紹介する研究者らは,Cochrane LibraryおよびMedlineから28種のランダムコントロール試験の組織的レビューを行った.それらの試験に含まれる患者数の総計は39,769人に及んだ.HT使用者にはエストロゲン単剤,およびエストロゲン+プロゲステロンの組み合わせを使用する女性がともに含まれている.
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