今月の臨床 FGR─Fetal Growth Restriction
管理の実際
当科の管理指針
児玉 由紀
1
,
鮫島 浩
1
1宮崎大学医学部産婦人科・周産母子センター
pp.1590-1593
発行日 2005年12月10日
Published Date 2005/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100451
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はじめに
子宮内胎児発育遅延(intrauterine growth restriction : IUGR)は,周産期死亡や罹病の主要な原因の1つであり,代表的なハイリスク妊娠である.1967年にBattagliaとLubchenco1)が,在胎週数に対して体重が10パーセンタイルを下回る児をsmall─for─gestational age(SGA)infantと分類した.在胎38週で出生したAGA(appropriate for gestational age)児の新生児死亡は0.2%であるのに対し,SGA児では1%に有意に上昇する2).
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