Japanese
English
論述
分娩麻痺児の上肢長差について
Growth Disturbance of the Upper Extremity in Birth Palsy
屋宜 公
1
,
津山 直一
1
,
長野 昭
1
,
立花 新太郎
1
,
落合 直之
1
,
近藤 徹
2
,
原 徹也
3
,
畑 栄一
4
Isao Yagi
1
1東京大学医学部整形外科学教室
2埼玉医大リハビリテーション科
3都立広尾病院整形外科
4東京大学教育学部
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, University of Tokyo
キーワード:
分娩麻痺
,
birth palsy
,
上肢生長障害
,
growth disturbance of the upper extremity
Keyword:
分娩麻痺
,
birth palsy
,
上肢生長障害
,
growth disturbance of the upper extremity
pp.665-669
発行日 1984年6月25日
Published Date 1984/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908672
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ポリオにおける罹患肢の成長障害,およびその結果健側肢との間に肢長差を生ずる事実はよく知られている.特に下肢では脚長差のためADL上多大の障害をきたすので治療法等についても多くの研究がみられる.分娩麻痺あるいは幼小児期の末梢神経損傷でも上肢の生長障害をきたすことは周知のことであるが(図1)下肢に比べ上肢長差のためにADL上障害をきたすことは少ないためか,上肢長差に関する研究は殆んどみられない.分娩麻痺児の治療を行う上で有用な基礎資料を得るべく上肢長および周囲長を計測し,麻痺の重度との関係,年齢に伴う生長障害の度合等について若干の知見を得たので報告する.
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