症例検討会 骨・軟部腫瘍18例
症例3—右大腿部腫瘤
石田 俊武
1,2
,
大久保 衛
1,2
,
高見 勝次
1,2
1大阪市立大学整形外科
2日本整形外科学会骨・軟部腫瘍研究会
pp.465-468
発行日 1979年5月25日
Published Date 1979/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908572
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患者は11歳男子で,主訴は右大腿中枢半分の腫脹と疼痛である.
既往歴として,約3年前より気管支喘息にかかつている.現病歴は,昭和52年1月スキーに行き,ころんで右大腿部を打撲したが,その約2週間後より右大腿中枢側の鈍痛に気付くようになつた.疼痛は次第に増強しかつ持続的となり,同部の腫脹にも気付くようになつて,昭和52年10月当科を受診した.全身状態に著変はないが,右大腿中枢半分はびまん性に腫脹し,その部に骨と癒合した大きな腫瘤をふれる.
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