特集 脊椎外科(第1回脊椎外科研究会より)
腰椎椎間板の立体微細構築について
武田 哲明
1
,
井上 一
1
Tetsuaki TAKEDA
1
,
Hajime INOUE
1
1岡山大学医学部整形外科学教室
pp.941-943
発行日 1974年11月25日
Published Date 1974/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908521
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近年,走査電子顕微鏡(以下SEMと略す)の出現により,生物組織の立体観察が可能となり,関節組織における立体的な機能構築も検索されるようになつた.共同研究者の井上はSEMにより動物における椎間板の立体微細構築について報告したが,本研究では,ヒトの腰椎椎間板の立体線維構築を髄核,線維論,および軟骨板に分け,偏光顕微鏡およびSEMで研究した.特に,椎間板の荷重緩衝装置としての機能構築を検索し,また,加齢的な変化について考察した.
材料は,病理解剖における胎児3体,成人4体,老人2体,計9体の第3-4および第4-5腰椎椎間板を採取した.
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