Sögren-Larsson症候群の3例

Sögren-Larsson Syndrome : A Report of Three Cases

　抄録：最近，Sögren-Larsson症候群の成因として皮膚線維芽細胞における脂肪アルコール酸化障害があるとの報告がなされ^5），早期診断の重要性と食餌療法などの可能性が示唆されている．しかし，完成された痙性麻痺や精神薄弱などの症状に対する効果やその予後については未だ明らかではない．われわれは，本症候群の3例を経験し，いずれも三主微の一つである痙性麻痺に対して整形外科的アプローチを試み，鋏状肢位など下肢変形の改善に有効であったので報告する．