巻頭言
第15回日本整形外科学会基礎学術集会を開催するにあたって
平澤 泰介
1
1京都府立医科大学整形外科
pp.952-953
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908384
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本年,9月28日,29日に第15回日本整形外科学会基礎学術集会を京都で開催させていただきます.西暦2000年は20世紀を締めくくり,新たな千年紀へと羽ばたく年であり,また,今後10年間続くThe Bone and Joint Decadeの始まりの年でもあります.この節目の年に第15回日本整形外科学会基礎学術集会を開催させていただくことは,誠に光栄で意義深いものがあります.本学術集会では,「21世紀に向かう整形外科基礎科学」をメインテーマとさせていただき,来るべき21世紀に,整形外科学が医療の現場で重責を十分に果たし,健全な発展を遂げるための学問的なback groundsを築き,新たな世紀へと羽ばたく礎石となるような基礎学術集会にして参りたいと考えております.
高齢化・少子化がすすみ,quality of lifeという言葉に代表される質の問われる時代になってきました.また,国の財政も逼迫している状況で,医療のcostをいかに下げるかということが現実の問題となってきました.さらには,臓器移植,遺伝子解析や治療などの新しい技術が急速に発達してきています.このような急激な医療環境の変化に対して,医療現場での役割がますます大きくなっている整形外科医は腰を据えて対峙する必要があると考えます.
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