大腿骨頚部骨折における分類と整復の重要性—骨接合術後の再手術を回避するために

The Importance of Classification and Reduction in Femoral Neck Fracture:To Avoid Reoperation After Osteosynthesis

大腿骨頚部骨折はGarden分類に基づいて非転位型と転位型に分け，高齢者においては非転位型では骨接合術を，転位型では人工物置換が一般的に行われている．しかし，非転位型頚部骨折の成績は必ずしも良好ではなく，近年，非転位型における後捻や外反変形に関する新しいエビデンスが報告されている．非転位型で骨接合を行う際には，①正しく分類を行い，②後捻および外反変形の整復をし，③強固なインプラントを用いる，そして④早期に手術を行うことで，再手術を回避してよりよい治療成績を収めることが可能となり得る．