Japanese
English
臨床経験
Granular Cell Tumorの2例の治療経験
The Treatment of Granular Cell Tumor : A Report of 2 Cases
芦沢 修一
1
,
古府 照男
1
,
高安 浩樹
1
,
立花 利江
1
,
亀田 典章
2
,
蛭田 啓之
2
,
土谷 一晃
3
,
茂手木 三男
3
Shuichi Ashizawa
1
1東邦大学医学部佐倉病院整形外科
2東邦大学佐倉病院病理
3東邦大学大森病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Toho University
キーワード:
granular cell tumor
,
顆粒細胞腫
,
wide margin
,
広範囲切除
Keyword:
granular cell tumor
,
顆粒細胞腫
,
wide margin
,
広範囲切除
pp.853-856
発行日 1997年7月25日
Published Date 1997/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908340
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抄録:比較的稀とされるgranular cell tumorの2例を経験した.症例1:41歳,女性.主訴・前腕軟部腫瘤.1990(平成2)年右前腕伸側に小腫瘤が出現し徐々に増大したため,1994(平成6)年5月当科を受診した.切除生検にて顆粒細胞腫と診断され,伸筋の一部を含めた広範切除術,遊離皮膚移植術を施行した.切除縁評価はwide 2cmであった.術後21カ月の現在再発なく,ADLに支障はない.症例2:48歳,女性.主訴・季肋部腫瘤.1995(平成7)年3月頃から腫瘤が徐々に増大し,近医にて単純摘出術を受けたが病理組織学的に顆粒細胞腫と診断され,当科受診された.同年11月13日広範囲切除術を施行した.切除縁評価wide 2cmであった.顆粒細胞腫は周囲組織との境界が不明瞭であることが多く病理組織学的に良悪性の判定が容易でないことから,術後機能支障がなければwide marginでの切除術を選択することが望ましいと考えられた.
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