巻頭言
第4回日本整形外科学会基礎学術集会を開催するにあたって
山本 真
1
1北里大学医学部整形外科
pp.783-784
発行日 1989年7月25日
Published Date 1989/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908139
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第4回日整会基礎学会は本年8月31日(木),9月1日(金)の2日間,東京・新宿の京王プラザホテルにて開催いたします.基礎学術集会は正式にはまだ歴史が浅く,どういう形がもっとも適しているのか,いわば試行反復の時期にあるかと思います.第1回の野村会長は最初の生みの苦労をされましたし,第2回の榊田会長は基礎の隆盛の途を開き,第3回の下村会長は国際的な基礎学会をと外国にも開かれた形を試されたということができます.
私は第4回を「理解し易い基礎学会を」というのをテーマにして企画いたしました.現在の基礎研究の発表を聞いていまして,私自身がもっとも感じましたことはちょっと専門が違いますと,発表の内容が理解できないということであり,日整会会員の多くの方の悩みかと存じます.方法論一つをみましても,非常に多岐にわたったものを全て理解することは,殆ど不可能であります.しかし基礎研究は整形外科の進歩の大切な原動力でありまして,その進歩の最前線を理解しておきたいのは誰もが抱く希望であります.
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