症例検討会 骨・軟部腫瘍8例
〔症例7〕左上腕三角筋部軟部腫瘍
横山 良平
1
,
恒吉 正澄
1
,
橋本 洋
1
,
遠城寺 宗知
1
,
篠原 典夫
2
,
横山 庫一郎
2
1九州大学第二病理
2国立福岡中央病院整形外科
pp.731-734
発行日 1988年6月25日
Published Date 1988/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907885
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症例は60歳,男性.昭和58年頃,左上腕部に隆起性の硬い腫瘤があるのに気付いたが放置していた.60年12月頃から次第に大きくなり,その頃から運動時痛も出現.61年4月,近医にて大きさが約2×2cmの腫瘤を摘出されたが,その後再発し61年8月に再切除された.2カ月後に再び腫瘤が出現し,急速に増大してきたため,国立福岡中央病院整形外科を受診した.レ線写真で左上腕三角筋部の比較的浅い部分にradiopaqueな陰影を認め,血管造影では血管の増加が見られた(図7-1).61年11月に広範切除術を行い,術後1年の状態では再発,転移は認められなかった.
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