Japanese
English
論述
3次元表面再構成法の整形外科領域への臨床応用
Clinical Applications of Three-Dimentional Surface Reconstructions to Orthopedic Surgery
佐藤 雅人
1
,
丸山 公
1
,
星野 雅洋
1
,
時田 二朗
1
,
藤岡 睦久
2
,
西村 玄
2
Masato Sato
1
1埼玉県立小児医療センター整形外科
2埼玉県立小児医療センター放射線科
1Department of Orthopedic Surgery, Saitama Children Medical Center
キーワード:
3次元表面再構成法
,
three-dimentional surface reconstructions
,
コンピューター断層撮影
,
computed tomography
,
計算機図形処理
,
computer graphics
Keyword:
3次元表面再構成法
,
three-dimentional surface reconstructions
,
コンピューター断層撮影
,
computed tomography
,
計算機図形処理
,
computer graphics
pp.911-919
発行日 1987年8月25日
Published Date 1987/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907672
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抄録:整形外科領域において,複雑な解剖学的部位における異常の診断にコンピューター断層撮影(CT)が用いられてきた.しかしながらこのような部位を3次元的に,正確に理解するには多くの経験と熟練が必要となる.最近開発された3次元表面再構成法は最初のCTスキャンから3次元画像を作る方法で,この再構成像は,一見,晒骨標本の白黒写真のようであり,しかも白黒の濃淡によって遠近を表示するので立体感がある.つまりこの画像はCTスキャンの有用な情報を最も使いやすい形で表現するものといえる.この手法を立体的に理解する必要性の高い股関節,骨盤,脊柱,肩関節,手根部,足根部において試みた.その結果,画像作成を工夫することによって今まで観察不可能だった部位や方向からの観察が可能となり,より立体的把握が容易になることがわかった.したがってこの手法は症例によっては診断上有用な補助的手法となり得ると思われる.
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