Japanese
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シンポジウム 骨軟骨移植の進歩
成長帯を含む自家骨遊離移植における骨成長能力—年齢的因子について
Growth Capacity of Autogenous Bone Transplantation Including Epiphyseal Cartilage: Influence of Age Factor
村岡 博
1
,
生田 義和
2
Hiroshi Muraoka
1
,
Yoshikazu Ikuta
2
1社会保険広島市民病院整形外科
2広島大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Hiroshima Municipal Hospital
2Department of Orthopaedic Surgery, Hiroshima University School Medicine
キーワード:
自家移植
,
autogenous transplantation
,
骨端軟骨
,
epiphyseal cartilage
,
年齢因子
,
age factor
,
家兎
,
rabbit
Keyword:
自家移植
,
autogenous transplantation
,
骨端軟骨
,
epiphyseal cartilage
,
年齢因子
,
age factor
,
家兎
,
rabbit
pp.1137-1144
発行日 1986年10月25日
Published Date 1986/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907495
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抄録:成長帯を含む自家骨遊離移植術を行う場合,その個体の年齢的因子が成長能力にどの様な影響を与えるかを知る目的で以下の実験的研究を行った.日本白色種幼若家兎を用い,第2中足骨を移植骨とし,これを骨端軟骨および少量の軟部組織を付着させたまま摘出し前腕皮下へ埋入した.対象年齢を1,2および4週齢の3群に分け,各群について,1.経時的X線撮影,2.病理組織像,3.微小血管造影で比較検討した.骨長径に関しては,1週齢群では著明な成長能力を示したが,2週齢群では低下し,4週齢群では成長は観察されなかった.骨横径に関しては,各群とも横径の縮小がみられた.
同様の移植手技を臨床に用いる場合の手術時期としては生後早期が望ましく,骨成長の面からはDonorの骨端核の出現以前が望ましいと考える.
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