Japanese
English
臨床経験
Achondroplasiaに伴う後彎変形の病態と治療成績—5症例報告
Achondroplasia and Spinal Deformities: report of 5 cases
宮津 誠
1
,
竹光 義治
1
,
原田 吉雄
1
,
今井 充
1
Makoto Miyazu
1
1旭川医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Asahikawa Medical College
キーワード:
骨端軟骨異栄養症
,
achondroplasia
,
後彎変形
,
kyphosis
,
保存的治療
,
conservative treatment
,
早期椎体固定術
,
early spinal fusion
,
脊柱管狭窄
,
spinal canal stenosis
Keyword:
骨端軟骨異栄養症
,
achondroplasia
,
後彎変形
,
kyphosis
,
保存的治療
,
conservative treatment
,
早期椎体固定術
,
early spinal fusion
,
脊柱管狭窄
,
spinal canal stenosis
pp.611-618
発行日 1986年5月25日
Published Date 1986/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907420
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抄録:骨端軟骨異栄養症(achondroplasia)に伴う後彎変形の病態と治療上の諸問題について検討した.対象は,5例で男2例,女3例であり,円背型後彎4例,突背型後彎1例,前者中combined typeの脊柱管狭窄を合併した53歳男子1例があった.方法は,矯正用装具と傍脊柱筋増強訓練による保存的療法が2例,脊柱管狭窄の例は手術を現在すすめている.手術的療法は,突背型後彎で有神経症状例に対する前方除圧固定術と,突背型変形への徴候が見られた症例への予防的後方固定術であった.装具を用いた2例とも後彎の矯正は良好で,1例は,45°あった後彎角が9°と改善され,装具を除去してもその再現性がない.突背型後彎例の手術結果は,術前の神経症状は完全消失したが,6歳で後方固定術を行った1例は,術後一過性に対麻痺が発生し,instrumentationの除去を余儀なくされた.以上より,脊柱管が狭い本症への後彎治療上の諸問題について検討した.
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