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特別企画 頚部脊柱管拡大術―そのポイント
頚椎椎弓形成術(服部法)の術後長期成績
Post-operative Follow-up Results of Cervical Laminoplasty (Hattori's Method)
河合 伸也
1
,
斉鹿 稔
1
,
中村 克己
1
,
淵上 泰敬
1
,
金子 和生
1
,
椎木 栄一
1
Shinya Kawai
1
1山口大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery Yamaguchi University School of Medicine
キーワード:
頚椎椎弓形成術
,
cervical laminoplasty
,
頚髄症
,
cervical myelopathy
,
脊柱管狭窄
,
spinal canal stenosis
Keyword:
頚椎椎弓形成術
,
cervical laminoplasty
,
頚髄症
,
cervical myelopathy
,
脊柱管狭窄
,
spinal canal stenosis
pp.537-542
発行日 1995年4月25日
Published Date 1995/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901620
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はじめに
各種の頚髄症に対して後方除圧が適応である症例に対して,かっては頚椎椎弓切除術が用いられてきたが,1971年服部名誉教授は頚髄の後方除圧に加えて,後方支持組織の再建を行う術式を考案された.1973年に骨形成的脊柱管拡大術としてその術後成績を報告され,後に頚部脊柱管拡大術と命名されている.これを契機にいろいろな方法で椎弓を温存する術式が開発・実施され,近年は頚椎椎弓形成術と総称されている.現在では頚椎椎弓形成術は広く普及し,いずれの術式も安定した術後成績が獲得できている.
私共の教室では頚髄の後方除圧には椎弓形成術(服部法)と椎弓切除術を症例によって選択して使い分けている.椎弓形成術(服部法)は頚椎症性脊髄症や頚椎後縦靱帯骨化症のみならず,さらに頚髄不全損傷や頚髄腫瘍の一部をも含んで対象としており,そのうち概してあまり高齢でなく,頚椎の可動性が比較的温存されており,術後長期に頚椎の支持性の温存を図る症例を適応としている.
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