視座
整形外科とスポーツ医学
高沢 晴夫
1
1横浜市立港湾病院整形外科
pp.795
発行日 1985年7月25日
Published Date 1985/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907222
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昭和59年に日本整形外科学会にスポーツ委員会が設けられたことは画期的なことといえる.スポーツ医学に対する対応が今ほど整形外科にとって重要となってきた時期はないのではないだろうか.
スポーツといえば以前は少数のスポーツ選手が行うものであって,一般の人達にとっては観る楽しみはあっても,行うということはまったく無縁なものであった.そのため,スポーツ医学も専ら,選手の記録向上のための研究であり,選手の外傷・障害の治療が主であった.わが国の整形外科でも,昭和の初め頃すでにスポーツ医学に積極的に取り組んでいるところがあったが,やはりスポーツ選手の外傷・障害の治療や統計的観察などの報告が多かった.
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