整形外科を育てた人達 第14回
Adolf Lorenz(1854-1946)
天児 民和
1
1九州大学
pp.274-277
発行日 1984年3月25日
Published Date 1984/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906924
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先天性股関節脱臼の非観血的療法を開発し,整形外科が医学の一分科となる確実な進歩・発展の基礎を造ったのはWienのAdolf Lorenzであったことは整形外科で知らぬ人はないと思う.彼の伝記はIch durfte helfenと言う題で自身で書いている.本書は元来その前年に米国で英語で出版したが,友人や出版業者がドイツ語版も是非出版したいと言うので,翌1936年にLeipzigのL. Staakmann Verlagから出版したのである.これは348頁の詳しい伝記である.この伝記を中心として,他に彼の業績やエピソードを加えて書ことにした.
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