Japanese
English
臨床経験
頸椎黄色靱帯石灰化症のCT像と症状の関連について
Relationship between Symptoms and CT Scans of the Calcificatiton of the Ligamentum Flavum of the Cervical Spine
渡部 亘
1
,
佐藤 光三
1
,
阿部 栄二
1
,
坂本 仁
1
,
片岡 洋一
2
,
山本 正洋
3
,
谷脇 雅之
4
,
斉藤 一
5
Wataru Watanabe
1
1秋田大学医学部整形外科
2秋田中通病院
3秋田労災病院
4北茨城市立病院
5藤原記念病院
1Department of Orthopaedic Surgery, Akita University School of Medicine
キーワード:
頸椎
,
cervical spine
,
黄色靱帯
,
ligamentum flavum
,
石灰化
,
calcification
,
CT
,
computed tomography
Keyword:
頸椎
,
cervical spine
,
黄色靱帯
,
ligamentum flavum
,
石灰化
,
calcification
,
CT
,
computed tomography
pp.933-936
発行日 1993年8月25日
Published Date 1993/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901179
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抄録:頸椎黄色靱帯石灰化症(以下CYLと略)のうちCTで評価し得た例について石灰化巣の大きさと症状との関係について調べた.対象は,CYLと診断しCTを撮影した例のうち,後縦靱帯骨化や明らかな椎間板ヘルニアなどの合併例を除いた10例である.Plain CTにおける石灰化巣や脊柱管の断面積,石灰化巣の突出の程度をコンピューターに接続したデジタイザーと面積計算ソフトを用いて計算し,それぞれ占拠率,突出率として表した.石灰化巣の突出率が30%を越える例では上肢の知覚異常や頸髄症などの神経症状を呈していた.また,保存的に治療し症状の改善が得られた例では突出率も減少していた.石灰化巣の断面が球状や結節状を呈するものは脊柱管内への突出の程度が強く,症状の発現に関与するものと思われた.占拠率と症状との関連性はやや低かった.
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