Japanese
English
臨床経験
骨粗鬆症に対する1α-(OH)D3の効果
The Therapeutic Effect of 1α-(OH)D3 on Osteoporosis
山本 吉藏
1
,
前山 巌
1
,
岸本 英彰
1
,
塩谷 彰秀
2
,
山根 実
3
,
白根 一
4
,
岡 廸夫
5
Kichizo YAMAMOTO
1
1鳥取大学医学部整形外科学教室
2山陰労災病院整形外科
3松江生協病院整形外科
4済生会境港病院整形外科
5鳥取赤十字病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tottori University School of Medicine
キーワード:
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
1α-(OH)D3
,
橈骨骨塩量
,
radial BMC
Keyword:
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
1α-(OH)D3
,
橈骨骨塩量
,
radial BMC
pp.947-955
発行日 1982年9月25日
Published Date 1982/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906615
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はじめに
Osteoporosisは色々な因子が関与して発症する骨障害で,その病態は未だ十分に解明されておらず,Riggs(1979)28)によればmultifactorial disordersと表現されている.それらのなかには,人種,性,食事性Ca・P摂取量の違いもあれば,ホルモン,特に,エストロゲン,上皮小体ホルモン,ビタミンDなどもその重要な因子と考えられている.これら病因の解明と平行して,これ迄,臨床的に色々な方法で治療が試みられてきた.
近年,新しい知見としてosteoporosisとビタミンD代謝異常との関連が明らかにされ5,6,29),血中1,25-(OH)2D3レベルの低下がosteoporosis発症の一因であることが示唆されて以来,活性型ビタミンDがその治療に試用されるようになった.
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