症例検討会 骨・軟部腫瘍23例
症例6—右下腿腫瘍(Synovial sarcoma)
恒吉 正澄
1
,
遠城寺 宗知
1
,
篠原 典夫
2
1九州大学第二病理
2国立福岡中央病院整形外科
pp.483-486
発行日 1981年5月25日
Published Date 1981/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906345
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患者:27歳,女.
臨床経過:昭和45年(17歳),右膝の前内側の母指頭大の軟部腫瘤を摘出し,昭和47年,1回目の再発腫瘤を摘出した.昭和48年3月,2回目の再発で,鳩卵大腫瘤を摘出した.昭和51年,右脛骨下に骨転移巣を生じ,切除後骨移植を施行した.昭和53年,転倒して同部の疼痛を来たし,血管造影でtumor stainが確認され,再切除を行い,銀行骨移植とキュンチャー釘による固定を行い,アドリアマイシンを投与し退院した.昭和55年,5回目の再発を来たし,大腿切断術を施行した,昭和55年6月現在,遠隔転移は認められず健在である.
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