論述
前股関節症に対する臼蓋形成術(神中—Lance法)
平井 和樹
1
,
松野 誠夫
1
,
加藤 哲也
1
,
伊藤 邦臣
1
,
増田 武志
1
,
原田 裕朗
2
,
斉藤 克登之
2
Kazuki HIRAI
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2幌南病院整形外科
pp.1168-1173
発行日 1977年12月25日
Published Date 1977/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905632
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はじめに
わが国にみられる変形性股関節症は,欧米のそれとやや異なり,先天股脱,先天性亜脱臼,および臼蓋形成不全に起因する二次性のものが大部分である.したがつて明らかな形態異常あるいは,生理的範囲を越えた関節の過度の負担による関節症であり,その欠陥を是正するための手術的療法がしばしば治療の主流となる.
北大整形外科において,変形性股関節症の治療方針は,その病期によりおのおの異なつた方針をとつてきている(第1表).
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