カラーシリーズ 人工関節の手術・8
岡山大型人工膝関節
児玉 俊夫
1
,
山本 純己
1
1岡山大学医学部整形外科学教室
pp.826-829
発行日 1977年9月25日
Published Date 1977/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905581
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1970年に私たちは最初の手術をおこなって以来,手術例は100例をこえた.岡山大型人工膝関節は.数回の改良を経て,現在使用しているMark-IIにほぼ完成された形をみるといっていいと思う.
岡山大型人工膝関節Mark-IIの形態は,膝関節の生体力学的研究の結果を参考にしてデザインされた.すなわち,人工関節の関節面に円周の違った球面を組合せることにより,1つは本来膝関節がもっている屈伸および回旋運動などの複合運動をおこなわることにより,人工関節と生体間のストレスを軽減させることができる.また,膝関節屈曲時には関節運動が容易であるが,伸展時には支持性が高まるように設計されている.
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