カラーシリーズ 手の外科・11
部分欠損(切断)手に対する把持機能再建術
田島 達也
1
1新潟大学整形外科
pp.902-905
発行日 1976年10月25日
Published Date 1976/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905412
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手は往々先天異常,多くの場合外傷によって母指を含む何本かの指に部分的欠損を生じる.
これによって手の最も重要な機能である物を把持する能力が失われるか著しく低下する場合が多い.このような場合,失われた部分を再建するのでなく手全体としての把持機能を再建することを治療目標とする.実際には母指またはその代用物を再建することによってこの目的を達することが多い,手術法は,(1)他の指の母指化(2)骨および管状皮弁移植による母指形成(3)第2中手骨摘出による第1中手骨の母指化(ミット型手の形成)(4)短縮(部分切断)母指の延長(5)母指に対向する指の形成,に大別できる.
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