巻頭言
第49回日本整形外科学会を開催するに当つて
伊藤 鉄夫
1,2
1日本整形外科学会
2京都大学
pp.7
発行日 1976年1月25日
Published Date 1976/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905295
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今春,京都において日整会総会が開催されますが,学会の運営方針について会員の皆様に報告し,温かいご協力をいただきたいと思います.会期は4月8日(木)より10日(土)までの3日間であります。京都のこの時期は桜花爛漫と咲きみだれもつとも美しい頃であります.学会の運営方針として次のような3本の柱を立てております.1.臨床整形外科,2.基礎整形外科,3.教育研修,従来の学会においても,この3本の柱によつて計画が立てられていましたが,来年度はこれをかなり強調してみたいと考えております.近年,基礎研究分野が急速に発展してまいりましたので,これに一会場を当てることにいたしました.また教育研修を重視し,これに一会場を割当て,10演題を他の演題と平行して進めてゆきます.これには過去の優秀な映画も参加するはずであります.医師は常に新しい医学の進歩を吸収するために生涯にわたつて努力を続けてゆかねばなりません.この意味において,今後,教育研修を強化してゆくことが是非共必要であると考えます.委員会では,今後,整形外科学の全分野にわたつて系統的に計画を進め,内容を充実するよう努力しております.
来年度のシンポジウムでは,焦点を股関節外科に絞り,この問題を深く追及することにいたしました.股関節外科は近年顕著な発展を遂げた分野であります.題目は1.変形性股関節症(病理と治療),2.人工股関節置換術の成績であります.
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