臨床経験
上肢の血管性腫瘍—分類と発生上の問題点
高杉 仁
1
,
西原 建二
1
,
赤堀 治
2
,
菊山 真行
3
Hitoshi TAKASUGI
1
1岡山大学医学部整形外科学教室
2岡山済生会病院整形外科
3岡山市民病院整形外科
pp.430-435
発行日 1975年5月25日
Published Date 1975/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905182
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はじめに
軟部組織に初発する血管性腫瘍は,日常の診療においてしばしば見られるものであるが,患者の訴えもすくなく,予後も比較的いいためか,簡単に血管腫ということばで処理されているようである.その分類や発生についても,統一されたものがなく,われわれ臨床家にとつて何となく避けていたきらいがなくもない.
今回過去10年間に岡大整形外科および関連病院において経験した,上肢特に前腕より手部に発生した血管性腫瘍22例について検討したので報告する.
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