論述
私の先天股脱治療の方針—新生児期から幼児期の症例を中心に
香川 弘太郎
1
Kotaro KAGAWA
1
1兵庫県立こども病院整形外科
pp.376-388
発行日 1975年5月25日
Published Date 1975/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905175
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はじめに
昭和45年5月,兵庫こども病院開設以来,著者が用いてきた先天性股関節脱臼の治療体系は図示したようなものであるが,本院の特殊性として治療途中で他より移転して来るものが少なくなく,またこれらの医療継続には種々考慮すべき他の身体条件等があつて,定めた方針をすすめ得ない場合も多い(第1図,a,b).
今回は当院整形外科において,現在までに著者が立てた治療指針のあらましを述べ,かつこの基礎とも考えられる本症集団検診の現状についても少しくふれたい.
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