臨床経験
2ヵ月乳児の背筋内に生じた脂肪肉腫の1例
佐藤 舜也
1
,
蒲原 宏
1
,
堀田 利雄
1
,
小林 邦作
1
,
内海 治郎
2
Shunya SATO
1
1県立がんセンター新潟病院整形外科
2県立がんセンター新潟病院小児科
pp.881-884
発行日 1973年10月25日
Published Date 1973/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904901
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小児の悪性腫瘍は数多いものではなく,成人の悪性腫瘍とはいろいろ異なつた点がみられる.小児の悪性腫瘍の大半を占めるのは急性白血病である.ついで脳腫瘍と腎,肝,副腎などの腹部腫瘍がこれにつぎ,軟部腫瘍は骨腫瘍とともに稀である.軟部悪性腫瘍では横紋筋肉腫がその半数を占める.われわれは2ヵ月乳児の背筋内に腫瘤をみて手術を行なつたところ,比較的稀と思われる脂肪肉腫であろうと診断された症例を経験したので報告する.
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