論述
頸髄損傷の脊髄病理所見—主として前脊髄動脈系を中心として
新宮 彦助
1
,
嘉本 崇也
1
,
木村 功
1
,
那須 吉郎
1
,
隅坂 修身
1
,
金谷 拓郎
1
,
塩谷 彰秀
2
Hikosuke SHINGU
1
1山陰労災病院整形外科
2烏取大学医学部整形外科学教室
pp.620-627
発行日 1972年8月25日
Published Date 1972/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904720
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外傷性頸髄損傷において,損傷高位の根動脈や前脊髄動脈幹がどの程度損傷されているか,脊髄麻痺にこの動脈系がどのように関与しているか,脊髄損傷の麻痺の型や治療上問題となつている所であるが,私達は過去8年間に陳旧例を含めて約200例の脊髄損傷患者を加療した中で死亡した頸髄損傷例の剖検の機会をえたので,頸髄部の前脊髄動脈幹の態度を中心として検索した.
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