Japanese
English
臨床経験
骨頭骨折を伴う外傷性股関節脱臼の治療経験
Follow up Study of Traumatic Dislocation of the Hip Associated with Femoral Head Fracture
大野 憲一
1
,
石田 文夫
1
,
金谷 整亮
1
,
辻 充男
1
,
中林 幹治
1
,
松井 英互
2
Kenichi Ono
1
1兵庫県立淡路病院整形外科
2神戸みなと病院
1Department of Orthopedic Surgery, Hyogo Prefectural Awaji Hospital
キーワード:
骨頭骨折
,
femoral head fracture
,
外傷性股関節脱臼
,
traumatic dislocation of the hip
Keyword:
骨頭骨折
,
femoral head fracture
,
外傷性股関節脱臼
,
traumatic dislocation of the hip
pp.1007-1012
発行日 1988年8月25日
Published Date 1988/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907929
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抄録:〈目的〉骨頭骨折を伴う外傷性股関節脱臼7例について.主に骨頭の経時的変化と股関節機能の分析を行い,本外傷の治療方法を検討した.〈症例〉昭和44年から昭和60年までに経験した外傷性股関節脱臼40例のうち,骨頭骨折を伴うものは7例であった.受傷時年齢は,平均30歳,追跡期間は,平均8年2カ月である.受傷原因は全例交通事故で,脱臼型式は全例後方脱臼であった.〈治療・結果〉治療は,骨頭骨片の骨接合を行ったもの3例,摘出したもの3例,放置したもの1例であった.その成績をEpsteinの基準で評価すると,Excellent 3例,Good 2例,Fair 1例,Poor 1例であった.〈まとめ〉骨接合を行った3例は,いずれも骨頭変化は軽微で良好な結果を得ている.今回の結果から,可能な限り骨頭骨片の骨接合を行い,非荷重部で骨片が小さい場合は摘出するのが良いと考えた.
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