骨腫瘍カラーシリーズ—Secondary Bone Tumors
47.Desmoid (invasive)/48.Villonodular synovitis (invasive)
骨腫瘍委員会
pp.741-744
発行日 1971年9月25日
Published Date 1971/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904589
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症例55:5歳女子.数日前母親が右臀部の膨隆に気付き来院した.全身的に著変なく,右中臀筋部に弾性硬,境界不明瞭な超鶏卵大の腫瘤を触知し軽度の圧痛を認めた.腫瘤はごくわずかの可動性を認めたに過ぎないが,皮膚との癒着はなかつた.X線検査で骨に異状なく,剔出術を行なう.小児手拳大の腫瘤が大中臀筋の間から大転子にかつて存在し,周囲組織と密に癒着していて,一部で腸骨骨膜とも接していた.しかし骨への浸潤はなかった.術後約1年を経た頃から局所再発がみられ,初回手術の1年9ヵ月後に再手術を施行した.しかし第2回手術後1年9ヵ月の現在(第1回手術後3年半),再度局所再発が疑われ,右腸骨への浸潤も増強している(徳島大 整形).
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