手術手技
脛骨のReed Osteotomy
鈴木 良平
1
Ryohei SUZUKI
1
1長崎大学医学部整形外科学教室
pp.131-137
発行日 1971年2月25日
Published Date 1971/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904511
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
先天性内反足やその他の奇形,ポリオのように麻痺性疾患などには,下腿の捻転または回旋変形を伴うことが多い.このような変形に対する矯正法として種々の骨切り術が発表されている.それぞれ特徴はあるが,このような中にあつて手技が簡単で骨癒合の速やかなreed osteotomyは,かなり以前に発表されているにもかかわらず,わが国では津山が積極的に行なつている以外,ほとんど発表されていないようである,"recd"とは「葦」の意であり,弾性に富んだ葦をねじるように,骨の連続性を保つたまま捻転が可能であるところから,reed osteotomyの名が生まれたものであろう.
以下著者の行なつている本手術の術式を紹介するとともに,自験例について述べ,若干の考察を加えたい.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.