臨床病理講座
四肢軟部組織腫瘍の病理(2)—脂肪肉腫,血管肉腫
佐野 量造
1
Ryozo SANO
1
1国立がんセンター病理部
pp.138-145
発行日 1971年2月25日
Published Date 1971/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904512
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III.脂肪肉腫
脂肪肉腫は国立がんセンター8年間における筆者らの集計では横紋筋肉腫とともに軟部の肉腫のうちでもっとも多くを占めている.若年者には少なく,高年者に多い.大腿および後腹膜が好発部位である.筆者らの経験した21例の脂肪肉腫では躯幹5例でもつとも多く,ついで大腿,手肢,後腹膜の順であった.
平均年齢は47歳で,性別については男女比が1対2で女性に多くみられた.
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