臨床経験
頸椎椎管部発生の原発性良性骨腫瘍
片岡 治
1
,
原田 寛
1
,
沢田 雅弘
1
Osamu KATAOKA
1
1神戸大学医学部整形外科
pp.147-153
発行日 1970年2月25日
Published Date 1970/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904370
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
頸椎の原発性良性骨腫瘍は稀なものであるが,その腫瘍により脊髄症状や神経根症状を呈するのはさらに稀なものといえる.このような神経症状発生には腫瘍が脊椎管内に存在することが条件となるが,自験3例の頸椎部椎管内腫瘍中2例は,脊髄・神経根症状を呈し,他の1例は顕著なmyelogram陽性所見にもかかわらず,なんら神経学的所見を示さないため,これを対照として,それぞれの臨床経過,手術所見および病理組織学的所見とともに,文献的考察を併せて検討を加える.
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.