臨床経験
小菱形骨掌側脱臼の1例
松崎 昭夫
1
,
黒田 次郎
2
1九州大学整形外科
2黒田外科医院
pp.338-340
発行日 1967年3月25日
Published Date 1967/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904213
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手根骨,特に末梢列手根骨の脱臼は,その解剖学的な構成からも考えられる如く稀なものである.中でも小菱形骨の脱臼は非常に稀で,Gay(1869年)の報告及び始めてレ線学的に診断したSheldon(1901年)の報告以後もあまり多くの報告をみない様である.又その中でも掌側脱臼は稀で,探し得た文献例14例中ではWahlers,Lewisの報告例各1例計2例を数えるにすぎない.我々は1例の小菱形骨掌側脱臼を治療する機会を得たので報告する.
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