臨床経験
両側性先天性筋性斜頸の5症例
井沢 淑郎
1
,
小泉 正明
1
,
黒川 一
2
Toshiro IZAWA
1
1横浜市立大学医学部整形外科教室
2慈啓会大口病院整形外科
pp.979-983
発行日 1969年12月25日
Published Date 1969/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904170
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先天性筋性斜頸は多い疾患であるが,その両側性のものの報告は比較的少ない.Zobel8)は「斜頸」が両側ならば,いわゆる斜頸位をとらないはずであるので,本疾患はbeiderseitige Verkurtzung der Sternocleidomuskelnと呼ぶのが妥当であるとし,この名称を提唱している.しかし実際には両側での程度が異なるために,やはりいずれか一方への斜頸位を示すものが多い.
最近,われわれは本症の5例を経験したので報告する.
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