学会印象記
アメリカ手の外科学会印象記
山内 裕雄
1
1順天堂大学医学部整形外科学教室
pp.360-362
発行日 1969年5月25日
Published Date 1969/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904074
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今回天児,諸富,津山教授ほか日本手の外科学会の諸先輩の御好意により,国際手の外科学会(International Federation for Societies for Surgery of the Hand)委員会に日本代表として出席し,米国手の外科学会にも出席する機会に恵まれたので,後者の学会の模様をかいつまんで御報告したい.
学会は本年で第24回となり,New YorkのHotel AmericanaでCincinnatiのDr. Siler会長のもとに1月17・18日の両日盛大に開催された.昨年・一昨年の当学会の模様も本誌にてご報告したが,学会の形式は例年と変りなく,両日で25題の演題に充分の時間をかけての発表であるが,あらかじめ決められた討論者以外に自由討論のないのが何とももの足りない.聞くところによれば90題余の申込みから選ばれたようであるが,それでも玉石混淆の感が深かつた.手の外科学会に引続いて整形外科学会(AAOS)があるため,多くの整形外科医の出席を得られるのはよいが,ただ手の外科学会と同時に並行して,Orthopaedic Research Meetingが行なわれているのは,整形外科学会が完全に臨床学会であるだけに,HandとResearchとに興味のあるものにとつては,まことに具合が悪い.
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