シンポジウム 日本の義肢問題
基礎的問題
切断と断端
河野 左宙
1
Sachu KONO
1
1新潟大学医学部整形外科学教室
pp.875-878
発行日 1968年10月25日
Published Date 1968/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903992
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最近の義肢の進歩は目をみはらせるものがあるが,大腿義足においては,従来の常用義足といわれた膝固定さし込み式から膝随意統御吸着式に,また下腿義足では,あらたにPTB,およびPTS下腿義足が開発され,常用されている.一方,切断法においては,このような解剖学的適合を必要とする近代的義足装着のために筋,骨の形成的切断法が考慮されている.しかし,どのような義肢を使用するにしても,骨断端,神経断端に原因をもつ断端痛が,義肢装着上支障となつてはならない.私たちは骨,神経端の処置法について臨床的研究を行なつてきたので,当教室伊藤の実験的研究の成果とあわせ,検討の結果を報告したい.
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