臨床経験
若年者の腰椎椎間板ヘルニアについて
片岡 治
1
,
糸原 学
2
,
田中 義之
2
,
岩本 守右
2
,
渡辺 秀雄
2
,
西 重敬
3
,
永野 潜
4
Osamu KATAOKA
1
1神戸大学医学部整形外科学教室
2神戸大学大学院
3新須磨病院整形外科
4自衛隊阪神地区病院整形外科
pp.719-724
発行日 1968年8月25日
Published Date 1968/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903964
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はじめに
腰椎椎間板ヘルニアは椎間板の退行変性と,腰椎に加わる急激で強力な外力により発生することは諸家の認めるところであり,20歳台以後の年齢に圧倒的に多いが,椎間板の退行変性が始つていないと考えられる10歳台の若年者に,腰痛,坐骨神経痛を訴えて来院する患者もかなりみられる.
著者らは過去10年間に腰椎椎間板ヘルニアと診断し,かつ後方より手術的療法を行ない,その存在を確認することができた10歳台の腰椎椎間板ヘルニア41症例につき検討した.
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