今月の主題 抗菌薬マネジメント—細菌感染症治療の基礎と実践
教科書では学べない抗菌薬投与の心得
テトラサイクリン系
岸本 寿男
1
,
小川 基彦
1
,
志賀 定祠
1
1国立感染症研究所ウイルス第1部リケッチア・クラミジア室
pp.64-65
発行日 2001年1月10日
Published Date 2001/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907957
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ポイント
テトラサイクリン系薬(TC系薬)が第一選択となる感染症はマイコプラズマ,クラミジア,リケッチアによるもののほか,ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌やコレラなどが代表的であり,重要な薬剤である.
わが国での使用は,ミノサイクリンとドキシサイクリンにほぼ限られている.
妊婦には胎児の骨形成不全が,新生児・幼小児では,歯牙着色,エナメル質形成不全の副作用のため禁忌である.
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