臨床経験
整形外科における問題行動
芝田 仁
1
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
pp.622-624
発行日 1966年9月25日
Published Date 1966/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903805
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疼痛それも主に下肢の痛みを主訴として整形外科を訪れる小児のなかに,他覚的所見の全くないものがかなりの頻度に見られる.従来これらは成長痛Wachstumsschmerzとして取り扱われてきているが,我々はこれらを小児神経症の一種と考えて問題行動と呼び,両親に患児の環境調整を指示しているが,再度来院するものは殆んどない.
私はこれらの患児につき予後調査を行なうと共に,患児の環境,性格などに関する調査を併せ行なつたので考察を加えて報告する.
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