統計学/整形外科医が知っておきたい
6.整形外科と疫学―EBMという前に
小柳 貴裕
1
1東京歯科大学市川総合病院整形外科
pp.1445-1449
発行日 2002年12月25日
Published Date 2002/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903701
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われわれ臨床医にとって疫学的手法は馴染みが薄い.しかし要因と疾患の関係や,治療法の優劣,予後の予測など,その根拠となるevidenceは疫学的手法に基づいて得られた知見であり,そうでないものはevidenceとはいえない.EBM実践の一骨子である文献の批判的吟味においても,疫学的手法のプロセスの理解が不可欠である.すなわち疫学的手法はEBMの土台をなすものであり,臨床方針決定においても不可避の領域である.研究の方法は観察研究と,介入研究に大別される6,11)(図1).
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