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シンポジウム スポーツ肩障害の病態と治療
野球選手におけるSLAP lesionの臨床所見・鏡視下関節唇修復術の術式・後療法・手術成績
Clinical Findings, Arthroscopic Labrum Repair Technique, Postoperative Rehabilitation and Operative Results of SLAP Lesion in Baseball Players
中川 照彦
1
,
土屋 正光
1
,
勝崎 耕世
2
,
小原 洋一
2
,
諏訪 清史
2
,
福田 修一
2
,
福島 芳宏
2
Teruhiko Nakagawa
1
1同愛記念病院整形外科
2日本ハム球団
1Department of Orthopaedic Surgery, Doai Memorial Hospital
キーワード:
SLAP lesion
,
上方関節唇損傷
,
throwing injury
,
投球障害
,
arthroscopic surgery
,
鏡視下手術
Keyword:
SLAP lesion
,
上方関節唇損傷
,
throwing injury
,
投球障害
,
arthroscopic surgery
,
鏡視下手術
pp.685-692
発行日 2002年6月25日
Published Date 2002/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903563
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要旨:1997年~2001年の5年間に,SLAP lesionに対し鏡視下上方関節唇修復術を行った野球選手の投球障害肩17例17肩を対象とした.全例男性で,手術時年齢は平均25.1歳(16~51歳)であった.ポジションは投手11例.野手6例.レベルはプロ野球3例,社会人野球3例,大学野球1例,高校野球5例,草野球5例であった.鏡視下上方関節唇修復術はSnyderの手技に準じて行い,後療法では特に術後3カ月以降の投球メニューについて詳述した.徒手検査ではcrank test,anterior apprehension肢位での疼痛,三森テスト.O'Brien testが有用であった.12カ月以上フォローアップできた13例中11例(85%)で完全復帰を果たした.術後復帰までの平均期間は.投手8.4カ月,野手6.8カ月であった.鏡視下上方関節唇修復術の手術成績は良好であり,上腕二頭筋長頭腱関節唇複合体の解剖学的修復という面からも,本術式は推奨できるものと考える.
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