Japanese
English
シンポジウム スポーツ肩障害の病態と治療
SLAP lesionに対する鏡視下手術
Arthroscopic Surgery for SLAP Lesions
緑川 孝二
1
,
原 正文
2
,
伊崎 輝昌
3
Koji Midorikawa
1
1福西会川浪病院整形外科
2久恒病院整形外科
3福岡大学筑紫病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kawanami Hospital
キーワード:
arthroscopic shoulder surgery
,
肩鏡視下手術
,
throwing injury
,
投球障害
,
labral tear
,
関節唇損傷
Keyword:
arthroscopic shoulder surgery
,
肩鏡視下手術
,
throwing injury
,
投球障害
,
labral tear
,
関節唇損傷
pp.693-696
発行日 2002年6月25日
Published Date 2002/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903564
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要旨:投球障害のなかのSLAP lesionに対する当科の術式について検討した.対象は,7年間に当科外来で投球障害の診断で鏡視下手術を施行しSLAP lesionが確認された19例で,全例男性,平均年齢22.4歳である.術前の画像診断や疼痛発生部位診断としてブロックテストを行い,手術施行部位を決定した.鏡視下手術を考案するにあたり,解剖学的調査を行った.その結果よりSLAP lesionに対する鏡視下手術法として,損傷関節唇のみ切除を行い,上腕二頭筋長頭腱からの緊張が関節包に伝達しないようにする方法を考案した.腱板関節面断裂の合併例9例は損傷部の切除を行った.また肩峰下インピンジメント症候群合併の3例にはASD(鏡視下肩峰下除圧術)を加えて行った.1例を除き復帰を果たした(完全復帰52.6%)結果より,解剖学的調査に基づいて行っている当科の方法は,SLAP lesionに対して有効な手術法と考えられた.
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