Japanese
English
症例報告
硬膜内に発生した胸腰椎移行部椎間板ヘルニアの1例
A Case Report of Intradural Thoracolumbar Disc Herniation
池野 敬
1,2
,
北野 喜行
1
,
堀本 孝士
1
,
野口 学
1
,
大崎 能樹
1
,
高田 秀夫
1
Kei Ikeno
1,2
1市立砺波総合病院整形外科
2現:福井社会保険病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tonami General Hospital
キーワード:
intradural disc herniation
,
硬膜内椎間板ヘルニア
,
thoracolumbar spine
,
胸腰椎
,
diagnosis
,
診断
Keyword:
intradural disc herniation
,
硬膜内椎間板ヘルニア
,
thoracolumbar spine
,
胸腰椎
,
diagnosis
,
診断
pp.647-649
発行日 2002年5月25日
Published Date 2002/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903557
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:非常に稀な胸腰椎移行部硬膜内脱出椎間板ヘルニアを経験した.症例は56歳女性.両下肢筋力低下により歩行不能となった.脊髄造影,CTM,MRIでTh12/L1レベルに脊柱管内の占拠性病変を認めたが確定診断は困難であった.臨床症状の急速な進行のため,緊急手術を行った.Th12の椎弓切除を行い硬膜外腔を観察したが占拠性病変はなく,硬膜を切開すると馬尾神経間に巨大なヘルニア塊があり摘出した.術後1年で両下肢筋力はMMTで5レベルと回復し独歩可能である.術前診断が困難であった症例を報告する.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.