Japanese
English
症例報告
妊娠中に発症した両側大腿骨頭萎縮症の1例
Bilateral Femoral Head in Transient Osteoporosis of Pregnancy : A Case Report
正木 創平
1
,
大幸 俊三
1
,
大川 章裕
1
,
杉田 秀幸
1
,
大森 圭太
1
,
櫻田 英策
1
,
清水 一郎
1
,
若林 健
1
,
龍 順之助
2
Sohei Masaki
1
1日本大学医学部附属練馬光が丘病院整形外科
2日本大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nihon University Nerima Hikarigaoka Hospital
キーワード:
femoral head
,
大腿骨頭
,
transient osteoporosis
,
一過性骨頭萎縮症
,
pregnancy
,
妊娠
Keyword:
femoral head
,
大腿骨頭
,
transient osteoporosis
,
一過性骨頭萎縮症
,
pregnancy
,
妊娠
pp.189-192
発行日 2002年2月25日
Published Date 2002/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903483
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抄録:妊娠中に両側に発症した一過性大腿骨頭萎縮症を経験した.症例は36歳,女性,妊娠8カ月で左股関節部痛を主訴に来院した.妊娠中のため検査はできず妊娠中の左大腿骨頭萎縮症と診断し,入院後,安静加療で経過観察を行った.その後,右股関節部痛も出現した.出産後の単純X線像で両側の大腿骨頭は骨萎縮があり,CT像で両側の大腿骨頭はlow density,MR像のT1強調像で低信号,T2強調像で高信号であった.また,骨シンチグラムで両側大腿骨頭に著明な集積を認めたことにより診断した.安静と免荷のみで出産直後から症状は軽快した.発症後1年の現在も再発はみられていない.
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