Japanese
English
シンポジウム 大腿骨頭壊死症の最近の進歩
わが国における大腿骨頭壊死症の疫学
Epidemiology of Idiopathic Ischemic Necrosis of the Femoral Head in Japan
二ノ宮 節夫
1
Setsuo Ninomiya
1
1東京大学医学部附属病院分院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, University of Tokyo Branch Hospital
キーワード:
疫学
,
epidemiology
,
特発性壊死
,
idiopathic necrosis
,
無腐性壊死
,
aseptic necrosis
,
大腿骨頭
,
femoral head
,
アルコール摂取
,
alcohol intake
Keyword:
疫学
,
epidemiology
,
特発性壊死
,
idiopathic necrosis
,
無腐性壊死
,
aseptic necrosis
,
大腿骨頭
,
femoral head
,
アルコール摂取
,
alcohol intake
pp.1190-1193
発行日 1988年10月25日
Published Date 1988/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907957
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抄録:1976年から1977年にかけて,厚生省特定疾患特発性非感染性骨壊死症調査研究班(班長西尾篤人九大名誉教授)が行った,特発性大腿骨頭壊死の全国疫学調査に基づいて,本疾患のわが国における実態を報告する.報告された症例数は1155例である.1964年頃までは,比較的稀有な疾患であったが,1969年以後,年々増加の傾向にある.ステロイド剤の服用や過度のアルコール摂取の既往を有する例が多く,それぞれ全体の約1/3ずつを占めている.男女比は約2対1で男性に多い.20歳代から50歳代の青壮年層に好発している.ステロイド剤の服用を要した基礎疾患ではSLEがもっとも多く,約1/4を占めている.本疾患は両側性罹患率の高いのが特徴で,ステロイド剤使用例では約62%,非使用例では約45%が両側に発症している.治療法としては,人工骨頭や人工関節の置換術がもっとも頻繁に行われている.
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