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特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)
腰椎後方進入椎体間固定術(PLIF)に用いるcage内の移植骨は骨癒合するか?―ヘリカルCT-MPR像による解析
Incorporation of Grafted Bone in Mesh Cages in Patients with Posterior Lumbar Interbody Fusion : Evaluation by Computed Tomography
藤田 拓也
1
,
松本 忠美
1
,
川原 範夫
2
,
小林 忠美
2
,
富田 勝郎
2
Takuya Fujita
1
1金沢医科大学整形外科
2金沢大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kanazawa Medical University
キーワード:
PLIF
,
腰椎後方進入椎体間固定術
,
cage
,
ケージ
,
CT-MPR view
,
CT-MPR像
Keyword:
PLIF
,
腰椎後方進入椎体間固定術
,
cage
,
ケージ
,
CT-MPR view
,
CT-MPR像
pp.521-525
発行日 2001年4月25日
Published Date 2001/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903266
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抄録:腰椎後方進入椎体間固定術(以下,PLIFと略す)において,椎体間に設置するcage内の移植骨が骨癒合しているかどうかを,ヘリカルCTを用いたMulti-plannar reconstruction(以下,MPRと略す)像を作成し検討した.予備実験として,成犬脊椎に移植骨を充填したcageを挿入しCT-MPR撮影を行った.その結果,cage内移植骨が明らかに描出されたことより,CT-MPR像によりcage内の移植骨の骨癒合判定が可能と判断した.そこで,腰椎変性辷り症に対してcageを用いたPLIFを施行し,術後1年以上経過しCT撮影が可能であった22例を対象にcage内移植骨の骨癒合判定を行った.その結果,骨癒合率は86.4%であった.一方,骨吸収は6症例に認められたが,これらの症例においても,cage前方の自家骨が骨癒合していた.cageを用いたPLIFは,cage前方部分の移植骨の骨癒合と合わせると,非常に強固な椎体間固定が達成できる.
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