Japanese
English
特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)
Hüftlendenstreckesteifeの成因に関する臨床的および電気生理学的検討
Clinical and Electrophysiological Study of Hamstring Tightness in Patients with Lumbar Disc Herniation
斉藤 貴徳
1
,
笹井 邦彦
1
,
赤木 繁夫
1
,
加藤 勇司
1
,
飯田 寛和
1
Takanori Saito
1
1関西医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kansai Medical University
キーワード:
lumbar disc herniation
,
椎間板ヘルニア
,
tight hamstrings
,
緊張性ハムストリング
,
electrophysiology
,
電気生理学
Keyword:
lumbar disc herniation
,
椎間板ヘルニア
,
tight hamstrings
,
緊張性ハムストリング
,
electrophysiology
,
電気生理学
pp.503-508
発行日 2001年4月25日
Published Date 2001/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903263
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抄録:当科におけるHLSS陽性例を症候学的および電気生理学的に検討し,その成因について考察した.1993~1999年までに,当科において腰椎椎間板ヘルニアの診断のもと電気生理学的検査が施行された234例中,HLSS陽性例22例を対象とした.これらに対し,臨床症状,理学所見,画像所見,電気生理学的所見の4項目についてHLSS陰性例と比較検討した.神経学的所見では責任高位に筋力低下を認めたものは6例(27.3%),感覚鈍麻を認めたものは1例(4.5%)とHLSS(+)群では稀である一方,程度は軽いがS2髄節支配域である大腿後面に感覚鈍麻を認めたものがHLSS(+)群に18例(81.8%)存在していた.また,針筋電図検査では神経原性変化を示したのは下肢の後面に位置する筋がそのほとんどを占めており,S2根障害の関与が示唆された.以上の結果より,HLSSの成因は,硬膜管内でS2根が圧迫を受けたときHLSSが発症するのではないかと推論した.
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